転職か副業か

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人生100年時代をどう生きるか

 今の会社で働き続けることに疑問を持つようになった私は、これからの人生をどう過ごすか、真剣に考え始めました。

 近年「人生100年時代」という言葉をよく聞きます。以前は、平均寿命は80歳であり、60歳の定年を迎えた後、残りの20年を会社から支給された退職金及び国からの年金で余生を過ごすことが出来ました。しかし、医療の発達により(これは喜ばしいことであり、感謝しなければなりません)今後の人間の平均寿命は100歳になると言われ、65歳の定年後は35年の余生を過ごすこととなり、退職金や年金のみでは生活が出来なくなると言われています。さらに、少子高齢化が追い打ちをかけ、今後支給される年金額も減少する可能性もあります。今後、金銭的に非常に厳しくなるのは、容易に想像がつきます。

 一方、お金を稼ぐことも重要ですが、がむしゃらに働くことは健康を害する可能性もありますし、お金に執着する人生も何だか虚しくなることも目に見えますので、どうせ仕事をするなら、無理のない範囲で健康に留意し、「自分が好きな仕事」かつ「人の役に立てること」をしたいと考えました。

キャッシュフロー・クワドラント

 キャッシュフロー・クワドラントとは、1997年に世界中でベストセラーとなった「金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ著)」に出てくる言葉であり、世の中で収入を得る方法として、以下の4種類に分類されるという考え方です。

・E:従業員(Employee)
 =時間を提供しお金を稼ぐ
・S:自営業者(Self-employed)
 =自分の能力によりお金を稼ぐ
・B:ビジネスオーナー(Business owner)
 =稼ぐ仕組みによりお金を生み出す
・I:投資家(Investor)
 =お金によりお金を生み出す

 現在の私は、大手企業の管理監督職とはいえ、定められた労働時間により給料を貰っているため、間違いなく「E」に当てはまります。経済的自由を手に入れるためには、「B」もしくは「I」で収入を得ることが必要であると言われていますが、世の中の9割程度が、「E」もしくは「S」に当てはまるようです。

 会社員である私がいきなり「B」もしくは「I」にシフトチェンジするのも無理がありますので、会社員「E」として働きながら、ビジネスオーナー「B」を目指して自営業者「S」を始めたり、株式投資等の「I」も行うといった形が良いと思いました。

3つの選択肢

 「キャッシュフロー・クワドラント」という分類を頭の片隅に入れつつ、今後の働き方の選択肢として、以下の3つを検討しました。

今の会社に残り出世を目指す

 メリットとしては、ズバリ「安定」であり、毎月一定額の収入は保証されます。コロナ禍で打撃を受け賞与は減りましたが、公共性の高い大手企業であり、現在も給料はきちんと支払われています。

 デメリットとしては、仮に出世したとしても収入は頭打ちとなってしまうことや、仮に給料が増えても納税額も増えますので、生活が豊かになったという実感も湧きにくい点です。さらに何よりも大きな問題点は、自分の仕事に対するモチベーションがこれ以上増加しないということです。前述の「会社員のままで良いか」で記述した通り、会社の悪い部分を多く見てきたため、将来性を全く感じることが出来ない会社で、存分に自分の能力を発揮し続けて行けるかどうかということです。

自分にマッチする会社へ転職する

 「同業他社はどうか」、また「他の業界や業種を見てみても面白いのでは」と思い、転職活動の第一歩として、転職支援サイトに登録してみました。これまでに転職の経験はなく、自分の就職活動時代(応募する側)や、9年間採用担当業務も携わってきた(採用する側)経験を踏まえながら、自身のこれまでの業務実績やPR内容を整理しましたが、なかなか難しい作業となりました。今の会社はどちらかというと専門性がある特殊な業界・業種であり、他の様々な業界や業種で即戦力とはなりづらいということが分かりました。強いて言うのであれば、同業他社であれば、即戦力になり得るかもしれませんが・・・。CMでお馴染みの某ハイクラス転職サイトや、以下のエージェントにも登録したところ、何社か面談のお誘いをいただきましたが、自分の条件にマッチしなかったため、特に応募はしませんでした。しかし、即戦力となる業種、職種にお勤めの方は、マッチする企業や年収アップできる企業が多くあると思いますので、「おすすめ」メニュー内の「転職エージェント」に掲載のサイトに登録されることをお勧めします!

 転職のメリットとしては、自分の条件(仕事面、待遇面)にマッチするのであれば最高ですが、デメリットとしては、入社後に理想と現実とのギャップを見て、「(特に待遇面で)今の会社に留まっておけば良かった」と後悔するリスクも内在している点です。

副業を始め独立を目指す

 最後に選択肢として、副業が出て来ました。会社員を続けつつ(安定した収入を確保しつつ)、副業にて自分でお金を稼ぐ力を身に着け、副業収入が安定し、会社員給料よりも上回れば、今の会社を辞めるという内容です。

 ただ1つネックと感じたのが、今の会社の就業規則にて、副業をする場合は会社の許可が必要であり、必要と認められた場合に限り許可が得られることとなっている点です。2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表し、当時改定された「モデル就業規則」においても、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」とされているにも関わらずです。これまで、同省は副業・兼業を推進してきましたが、2022年時点も約半分弱の企業が「副業は原則禁止」となっているようです。

 「会社の就業規則で決まっているから副業はしない」という考えは、いつまで経っても会社の奴隷であるため、そのような選択肢はなく、「ひっそりとやろう」という考えに至りました。法律関係をいろいろ調べましたが、「公務員である場合」、「副業で会社の秘密事項を漏らす場合」、「同業他社で仕事をするなど、会社に不利益をもたらす場合」は副業はNGとなってしまうようです。一方、日本国憲法では「職業選択の自由」が規定されており、自己の時間の使い方まで、会社が口出しすることがどうかと思います。

結論

 上述の(1)~(3)を比較検討した結果、今の私にとっては(3)が一番妥当であるため、(3)の「副業を始め独立を目指す」を選択することとしました。

 「キャッシュフロー・クワドラント」の考え方の観点で見ると、(1)は「E」のまま、(2)も基本「E」のまま(場合によっては、「S」や「B」の可能性もあるが)であり、(3)については、「E」「S」「B」「I」のいずれも存在すると言えます。

 次に、具体的にどの副業をするかについて、考えることとしました。

※次「選んだ4つの副業」へ続く

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