3月は年度末を迎え、多くの会社員にとって忙しく、ストレスが溜まりやすい時期です。

この時期は決算や評価、人事異動の準備、新年度の計画策定など、多くの業務が重なり、普段以上にプレッシャーを感じることが増えます。
そのため、以下のような悩みを抱えている人も少なくありません。
- 業務量が急増し、仕事が終わらず残業続きになっている
- 人事異動の発表を控え、不安やストレスを感じる
- 年度末の評価が気になり、結果によってはモチベーションが大きく左右される
- 経理処理や決算業務など、細かいミスが許されないプレッシャーを抱えている
- 4月からの新しい環境にうまく適応できるか不安
本記事を読むことで、3月特有の問題をどのように対処すればよいかが分かります。私自身がこれまで数多くの部署異動経験を踏まえ留意してきたことや、決算業務に関わってきた経験を踏まえ、分かりやすく解説します。
また、年度末の忙しさを乗り切るための具体的な方法や、ストレスを減らすための考え方を知っていただくことで、より落ち着いて業務に取り組めるようになるでしょう。
3月に留意すべき5つのポイント
業務の優先順位を整理し、効率的に進める

3月は業務量が多く、何から手をつけるべきか分からなくなりがちです。特に、経理関係の業務に従事されている方は、年度末決算業務に追われ正確な処理かつ締切厳守が求められます。
締切が近い仕事を後回しにすると、最終的に無理なスケジュールになり、締切に間に合わないといったトラブルになることや、仮に間に合ったとしても残業が増えてしまいます。
具体的な対策は以下の通りです。
- ①すべての業務を書き出し、緊急度と重要度に分けて整理する
- ②「今月中に絶対に終わらせるべき業務」と「余裕があればやる業務」を明確にする
- ③1日の始まりにToDoリストを作成し、作業の順序と時間配分を決める
- ④業務の一部を他のメンバーと分担し、効率的に処理する
まずは、①のように、やらなければならない(MUST)業務を洗い出してください。そして、緊急度と重要度を分類しましょう。特に経理業務は緊急度の高い業務エリアに属することと思います。
次に②にように、4月以降の対応でも問題ない業務を分類しましょう。これにより3月中にしなければならない業務を絞り込むことができます。
そして毎日、③を実施し、1日毎に取り組むべき業務を書き出し、1つずつこなしていきましょう。なお、経理業務においては、細心の注意を払っていたとしても、経理の専門部署から誤りを指摘されたり、専門用語が多い上、修正の手法が分からなかったりすることが多々あります。そのため、少しバッファを持った計画を立てる必要があります。
なお、②で見積もった今月中に実施する必要がある業務について、あなた自身が1人で抱えきれない場合は、早めに上司に相談の上、周囲の協力を求めましょう。特に経理業務は白黒が明確になる世界であり、締切に間に合わないことは絶対に避ける必要があります。
このように優先順位を明確にし、計画的に進めることで、無駄な残業を減らし、生産性を向上させることができます。
人事異動や評価結果に一喜一憂しない

3月は人事評価や異動の話が出る時期です。評価に不満を感じることや、異動の可能性に不安を抱くことがあるでしょう。しかし、短期的な視点で感情的にならず、長期的なキャリア形成を意識することが大切です。
具体的な対策は以下の通りです。
- ①評価が低かった場合は、上司に具体的な改善点を尋ね、次年度に向けた課題を明確にする
- ②異動が決まった場合は、新しい部署の仕事内容や環境を事前にリサーチする
- ③評価や異動を「チャンス」と捉え、スキルアップや新しい人脈作りに活かす
①は中々確認しづらい上、上司側からも言いづらいものです。しかし、上司は日頃からあなたに対し、改善してほしい点は、遠回しにでも伝えている可能性が高いです。日頃から言われていることを思い出し、どうしても分からない場合は、①のようにストレートに聞いてみるのも良いでしょう。部下からストレートに聞かれると、上司側からも答えやすくなります。
②については、新しい部署に対する期待半分、不安半分のことと思いますが、心の準備も含め、情報収集すると良いでしょう。状況によっては、最後まで現在の部署の業務に追われ、新職場の情報収集は難しいかもしれませんので、余力があればで結構です。
③は、どのような時もそうですが、あなた自身がショックを感じたとしても、会社側、上司側から判断された何らかのサインです。つまり、あなた自身が不足している能力や、気付いていない内容、今後学んでほしい内容、また、様々な職場経験を通してスキルアップし、将来の幹部候補として期待している、といったことです。下された評価や人事異動は受け入れ、新たな気持ちで頑張りましょう。
ミスを防ぐためのダブルチェック体制を整える

年度末の締め作業では、書類の提出や報告書作成などミスが許されない業務が増えます。特に経理業務を始め、年度中に提出しなければならない報告書や社外への提出資料など、数多くあることと思います。
具体的な対策は以下の通りです。
- ①書類提出の締め切りをカレンダーに記入し、リマインドを設定する
- ②ダブルチェックのルールを決め、できれば第三者に確認を依頼する
- ③過去のミスを分析し、同じ失敗を繰り返さないよう対策を立てる
①は必ず依頼主に確認を取り、締切を厳守できるよう、何らかの手法で提出失念防止に努めましょう。
②及び③は、仮に期限内の提出が出来たとしても、内容に誤りがあれば、未提出と変わりません。誤りを防ぐ方法を事前に検討の上、対策を練っておきましょう。
健康管理を徹底し、体調を崩さない

3月は忙しさのあまり、睡眠不足や食生活の乱れが起こりやすい時期です。また、季節の変わり目ということもあり、体調が悪くなったり、花粉の季節により花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
具体的な対策は以下の通りです。
- 毎日最低6時間は睡眠を確保する
- 栄養バランスの取れた食事を意識する(特にビタミンB群を含む食品を摂取)
- ストレッチや軽い運動を取り入れ、血行を促進する
特に少人数の職場でギリギリの要員で対応している場合は、体調不良で休むこととなると職場への影響が計り知れなくなります。
特にこの時期こそ体調管理には十分留意の上、少しでも体調がすぐれない場合は、速やかに病院を受診しましょう。
3月の残業を抑え、社会保険料負担を増やさない

最後にプラスアルファの内容にはなりますが、管理監督者を除く方々の場合、3月に残業を増やすと、一時的に収入は増えますが、翌年度の社会保険料が上がる可能性があります。
社会保険料は、4月から6月までの給料(残業代を含む)で決まるものであり、多くの会社が残業代を翌月に支払っていると思われますので、3月の残業には気を付けましょう。
具体的な対策は以下の通りです。
- 可能な限り業務を効率化し、定時で帰る努力をする
- 業務の優先順位を整理し、不要なタスクを削減する
- 必要に応じて上司に業務量の調整を相談する
3月の繁忙期の中、残業を減らすことは難しいかもしれませんが、日頃からの業務の分類や見直しをすることが大切です。3月が厳しい場合、4月及び5月の残業を減らす努力をしましょう。
まとめ
3月は会社員にとって最も忙しい時期のひとつですが、適切な対策を講じることで、ストレスを最小限に抑え、効率よく業務を進めることができます。
- 業務の優先順位を整理し、効率的に進める
- 人事異動や評価結果に一喜一憂せず、冷静に対応する
- ミスを防ぐためのダブルチェック体制を整える
- 健康管理を徹底し、体調を崩さない
- 3月の残業を抑え、社会保険料負担を増やさない
これらを意識して、計画的に行動していきましょう。計画的に業務を進めることで、残業を減らし、ワークライフバランスを整えることも可能になります。
さらに、3月に残業を増やすと社会保険料の負担が増えるリスクもあるため、適切に業務を管理することが経済的なメリットにもつながります。
「3月が特に忙しい!」と思っている方は、年間を通した業務全体を見直す良い機会かもしれません。体調管理に気を付けて、3月を無事に乗り切りましょう!