どの副業にするか
前の記事「転職か副業か」では、転職よりも副業が良いという結論に至ったため、次はどの副業が良いのかを考えました。副業をするにあたり、譲れない条件を列挙したところ、以下の3つが出てきたため、これら3つに合致するものを検討しました。
本業を継続しつつ出来ること
安定した収入の確保を維持するため、会社員を継続しながらの副業になりますが、会社での本業には手を抜かずに副業を行うことが重要です。会社員としての労働時間帯は、副業自体はもちろん、副業に関係した言動は一切行ってはなりません。例えば、勤務時間中のメールチェックや電話はご法度だと言えます。
今の会社は、2~3年毎の転勤(部署の異動)があり、職場によって休日が不定期になることもありますが、現在の職場については、ほぼ暦通りの勤務ですので、基本的に平日は、帰宅後から就寝前まで、休日は日中のいずれかになります。ただし、休日は家族との時間が大切ですので、副業の時間として充当可能なのは、必然的に「平日の夜」のみになります。
「E」以外の仕事であること
前の記事「転職か副業か」で紹介したキャッシュフロー・クワドラントにて、 「E:従業員」がありました。これは会社員を始め、時給で稼ぐアルバイトといった「時間をお金に換える仕事」であり、今の会社員の稼ぎ方と何ら変わりありませんので、これは除外します。
目指すところは「B:ビジネスオーナー」もしくは「I:投資家」でありますが、「B」になるためには「S:自営業者」からなる必要があります。
つまり、会社員「E」を継続しながら、「S」か「I」で副業を始めることが妥当と考えました。
自分が納得の上、出来ること
最後に大切なのは、自分の気持ちです。いくら稼ぐことが出来ても、罪悪感を持ったり、やりがいのない仕事はしたくありません。「この副業をする理由」というものを突き詰めて考えた上で、選択したいと考えました。
また、副業は軌道に乗るまでが大変だと言われていますので、努力しているにも関わらず全く成果が表れない辛さや、困難が多く待ち構えているため、常に興味を持ち続けることが出来る好きなジャンルの仕事を選ぶべきと考えました。
選択した副業は4つ
マルチスキルプロポーザーとしての活動
マルチスキルプロポーザーである私は、会社員の多能工化及び希少人材化を提唱しており、子会社での業務経験を踏まえ、現在の大手企業で抱えている課題や、会社員としてどうすればよいかについて、情報発信をしていきたいと思います。
今後の日本の企業にとって、少人数でこれまでの業務を回すことが必須であり、社員のマルチスキル化(多能工化)により、この問題は解決できるものと考えています。このご時世、求められる人材は、1つに特化したスキルを持っている人ではなく、何でもこなせる(どんなジャンルにおいても一定水準以上の成果を出せる)人だと考えます。
マルチスキルを身に着けることにより、会社にとっては必要不可欠な人材になり、会社内における自身の価値の向上につながるのみならず、転職や副業に向けた行動に移すことも可能です。
また、会社に残る場合、会社員としての処世術や仕事術についても、人事部門の業務経験から学んだ、会社にとって必要な社員の条件に関する知識について紹介するとともに、大プロジェクトの完遂を通した組織を動かすコツ(別記事「会社員のままで良いか」参照)などについても紹介したいと思います。
業務効率化ツール(Excel VBA)の伝授
会社員が持つべきおすすめのパソコンスキルとして、業務効率化ツール(Excel VBA)があります。このスキルを持つことで、会社での業務遂行の上で、多くの人に役立つ内容です。私の特技である「Excel VBA技」を紹介するとともに、サンプルプログラムを提供したいと思います。
学生時代、プログラム構築は研究活動に不可欠であったため、C言語などを扱っていましたが、当時はExcel VBAというものを全く知りませんでした。しかし、今の会社に入社後、当時の上司から「Excelの集計ツールを直してほしい」との依頼を受け、そこでExcel VBAというものに初めて触れました。
その後、Excel VBAを徐々に体得し、その後の様々な部署で周りから、「Excelの集計ツールを作成してほしい」といった類の依頼が多々来るようになり、Excel(マクロ)マスターと呼ばれるようになりました。Excel VBAを構築することで最も成果が大きいのが、(多数のCSVファイルに保管されている)ビックデータの解析ツールの作成になります。これは、
①(各CSV)ファイルを1つずつ自動的を開く
②ある一定のルールでデータを1つのExcelファイルに転記する
③Excel内のデータを解析し結果を出す
の3要素を構築するのみで、何千、何万、何十万のデータを一気に処理でき、手作業で数か月程度かかる仕事を数十分から数時間で処理が可能です。これは誰も手出しが出来ませんし、逆に結果を出すことで大きな評価が得られるものです。
「会社で上司から、Excelを用いた集計ツールや分析ツールを作成してほしいと言われたけど、どうすればよいのかが分からない、何か簡単なツールを提供してほしい」と思われている方々は多数いらっしゃると思います。そういった方々向けに情報発信していき、何らかの形でお力になることが出来れば良いと思いました。
経験談の情報発信を通した新たなビジネスの創出
プロフィールや他の記事に書かせていただきましたが、以下のジャンルについてご興味のある方は、私自身の経験を踏まえ、何らかの情報提供やヒントが提供出来るものと考えています。
※「⇒」は私の経験(実績)内容です。
・中学受験
⇒公立小学校から、中学受験を経験し、中高一貫校へ進学
・大学受験、予備校生活
⇒高校3年生のとき、有名私立大学を2校合格したものの、国公立は不合格となったため1年浪人。1年後、国公立大学を受験し合格を勝ち取る。
⇒学生時代は家庭教師や個別指導塾講師を4年経験。
・大学生、大学院生時代の理系研究活動及び大学院入試
⇒大学生時代は工学部、大学院生時代は工学研究科。機械系、システム系に所属。
・就職活動全般
⇒大学院時代は、理系大学推薦で就職する周り(=一般的な就職活動をしない)とは異なり、自由応募で就職活動を実施。
⇒今の会社に入社後、学生の採用活動に9年間携わる。
これらの情報提供をすることで、皆様の何らかのお役に立つことが出来れば非常に嬉しいですし、そこから何らかのビジネスを生み出せたら、より良いかと考えています。
投資信託(つみたてNISA)
キャッシュフロー・クワドラントの中で最初に考えた副業は、「I:投資家」です。投資の種類として、株式(国内、海外)、投資信託、FXなどの取引や、不動産投資が挙げられますが、それぞれについて比較検討を行いました。
不動産投資は、最初に多額の資金が必要です。一定収入が保障されている会社員という立場を利用して、銀行から融資を受けるという手段もあるかと思います。しかし、不動産投資は、物件の選定が最重要であり、想定より稼働率が悪かったなどの選定を誤ってもすぐに売却出来ず、仮に売却出来たとしても多額の仲介手数料を取られてしまいます。資金力や物件選定能力がないと、リスクが非常に大きい投資と言えますので、これらの能力がある人向けの投資と言えます。既に住宅ローンを抱えている私にとって、さらに借金を増やすのはリスクでしかありません。
次に取引ですが、投資として王道なのが株式(国内、海外)だと思います。ただし、株は会社の業績や業界の流れに大きく左右されるため、ファンダメンタル的な観点で相場を見ていく必要があります。(株やFXの手法として、世界情勢や業績を考慮し予想する「ファンダメンタル手法」と、ローソク足などのチャートを分析する「テクニカル手法」の2つが存在します) 私は、ファンダメンタル方法には興味がないばかりか、会社毎に業績を分析し予想する作業は途方に暮れるため、株(国内、海外)も選択肢から外すこととしました。
あと、残っているのは、投資信託とFXです。
投資信託は株と同じですが、具体的に複数の株をどの割合で買うかの運用をプロに任せるため、手数料は取られるものの、ファンダメンタル的なことをあまり考えなくてもよい、というメリットがあります。しかし、こちらも株と同様、短期的に稼ぐというより、長期的なスパンで利益を出す形になります。
最後にFXですが、こちらは世界通貨の売買を行うものであり、自分の考え方や手法次第で、長期的な保有から短期的な保有まで自分で設定することが可能です。長期的な保有を「スイングトレード」、短期的なトレードを「デイトレード」「スキャルピング」などと呼びます。
平日の夜に出来る副業として、最もマッチすると考えたのが、「FXデイトレード」ですが、自身で決めたルールを守り、感情をコントロールする必要があります。一方、当日中に結果は出ないものの、あまり何も考えず、長期的に貯金感覚で出来るのが「投資信託」です。
双方取り組んでみましたが、つみたてNISAも兼ねて「投資信託」を実施することにしました。