リストラされにくい人(その1)~会社を辞められたら困る人の4つの特徴~

仕事関係(全般)
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 自分がリストラの対象にならないためには、どうすればよいか・・・

 前回記事(リストラの対象になりやすい人とは)にて、リストラの対象になりやすい人の特徴を紹介しましたが、今回はリストラの対象になりにくい社員の特徴について紹介します。リストラの対象になりにくい社員の特徴を知り、それに近づくことで、リストラされにくくなることは可能です。

 リストラの対象になりにくい社員のうち、
 ①会社を辞められたら困る人の4つの特徴
 ②会社に残さざるを得ない人の4つの特徴

の大きく2種類が存在しますが、今回は、「会社を辞められたら困る人の4つの特徴」について紹介します。

 人事部門の業務に携わったことがある私の経験を踏まえ、会社側の視点で余すところなく紹介しますので、是非参考にしてください。

会社を辞められたら困る人の4つの特徴

仕事ができる

 当たり前の話ですが、仕事ができる人です。会社の業種や職種によって、「仕事ができる」の意味は異なりますが、共通して言えることは、

「仕事のミスやムダが少なく、多くの成果を出す」人

これを会社側の視点に置き換えると、

「最小限のリスクやコストで、最大限の利益や価値を生み出す」

です。具体的に例を挙げると、

  • 顧客訪問のアポ入れを効率的に行い、定められた労働時間内で多くの顧客と会うことで、多くの契約を取ってくる営業社員
  • 各業務の重要度や緊急度を常に考えながら、優先度の高い仕事から順番に行うことで、定められた労働時間内で、会社にとって有益な価値を生み出す、もしくは会社のリスクを回避できるオフィスワーカー
  • チームメンバーや部下に対し、手戻りが発生しないよう具体的な指示を出し、定期的に進捗管理を行うことで、定めた期間内に成果を出す管理職
  • 交通ルールをしっかり遵守することで常に無事故運転に心がけ、エコ運転をしつつ時間通り荷物を届ける物流運転手

などです。昭和の高度経済成長期には、商品を作れば作るほどモノが売れる時代でしたので、残業すればするほど売り上げが伸び、会社の利益にもなりました。しかし現在は、売れ行きは頭打ちとなるため、「極力社員に残業代を出さずに、利益を得られるか」というのが会社側の視点です。

重要な顧客や取引先を有する

 会社の重要な顧客や取引先と、個人的な信頼関係がある(仲が良い)人です。また、重要でなくとも、多くの顧客から信頼を得ている場合も該当します。つまり、その人が会社を辞めてしまった際、その顧客や取引先が、辞めた社員についていくことや、新たな相手を探すことで、会社として顧客や取引先を失ってしまう恐れがある場合です。

 具体的に例を挙げると、

  • 大規模単位で定期的に発注してくれる取引先の社長と、定期的にゴルフに行く一般社員
  • 多くの顧客から好かれ信頼を得ており、常に指名率が高い美容師

 これは、会社で働く上で十分な強みになり、良い意味で会社の業務の属人化と言えるでしょう。

業務に有用なスキルや資格を持っている

 会社にとって企業防衛となる資格や信頼度が上がる肩書、実務の上で役立つ資格を持っていると重宝されます。

 具体的に例を挙げると、前者は、医師、弁護士、弁理士、技術士などが挙げられ、後者は、衛生管理者、危険物取扱者、宅地建物取引士などです。

 社員のうち、これらの資格を有する人物がいなく、外注しなければならないときに、多額の費用が発生する資格内容であればあるほど、会社に残ってほしいと考えます。

 また、自社で多くのコストをかけて国家資格を取得させる専門職(航空機操縦士、鉄道運転士など)については、これまでの育成コストと天秤にかけるため、辞めさせいにくい社員と言えます。

コミュニケーション能力が高く、人間関係が良好

 昔はコミュニケーション方法として、対面での会話、電話での会話が主流でした。現在はメールはもちろん、コロナ禍以降はリモートでの業務も一部の会社では定着化しつつあり、ビデオ通話機能も使われている方も多いのではないでしょうか。コミュニケーション能力が高い人の具体的な例は、以下の通りです。

  • 現場等で発生した事象について、的確に内容を把握し、中身を全く知らない(専門外の)上司に対しても分かりやすく説明ができる社員
  • 上司からの業務指示について、指示の意図(内容)を自身でしっかり把握し、自分の言葉で部下に説明の上、部下を動かすことができる管理職
  • 専門外の分野についても、自ら積極的に情報収集することや周囲に積極的に相談するなどにより内容を理解し、現状の課題を見つけ解決策を見出すことができる社員

 また、職場内の人間関係も重要です。上述の内容が完璧でも、独りよがりな社員、周りを見下し周囲を不快にさせる社員、手戻りが発生し周囲に迷惑をかけてしまう場合は、会社にとってはマイナスです。

まとめ

 今回は、リストラされにくい人(その1)として、「会社を辞められたら困る人の4つの特徴」を紹介しました。これらの特徴を押さえておけば、リストラされにくい存在になることは可能です。

 次の記事では、リストラされにくい人(その2)として、「会社に残さざるを得ない人の4つの特徴」を紹介します。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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